汗が良く出る入浴方法のアレコレ!

入浴中

そもそも汗は何故出るのかと言いますと、さまざまな生体反応によるものなのですが、例えば、食事や気温や心身の急激な変化などと様々な状態に反応として発汗作用を起こします。

これらは、温熱性発汗、味覚性発汗、精神性発汗の3つに分類されています。

人は「汗をかきたく無い」時や「汗を出したい」場合といろいろですが、今回は、入浴による体温上昇を抑える為に起こる温熱性発汗を効果的に起こす方法についての解説となります。

つまり、汗を大量に出すための入浴方法についてですね。

■ 汗は何故でる

どうして汗が出るのかというと、体温調節を行うために身体の水分を皮膚へ出し、その水分が蒸発する時に皮膚の熱をうばう気化熱を利用して、体温を下げようとする反応です。

この反応(生体機能)は、運動で体内発熱量が増えて時や気温上昇などで皮膚温度が上昇した場合に起こります。

ですから大量に汗を出すには、この体温調節機能が働き安い環境を作れば良いということになりますね。

■ 汗の出るメカニズム

では、この体温調節機能はどのように働きだすのでしょう。

この機能は、脳の体温調節中枢(視索前野)でコントロールされています。

具体的には、皮膚にある暑さや熱さを感じる温受容器細胞が感知した情報は、結合腕傍核の神経細胞を介して体温調節中枢に伝達されます。

すると、体温調節中枢は温度を下げる為に皮膚の血管を拡張させ、血流を増やして発汗作用を起こします。また、同時に体内の発熱を抑制する司令を筋肉など身体中に出します。

つまり、血流が良くなり、リラックスした状態になるわけですね。

更に、皮膚感覚による発汗作用だけではなく、グルタミン酸という神経伝達物質によって、意識の上で「暑い」と感じる(思う)場合でも発汗作用が起きることも解明されています。(京都大学 中村特定助教授らの研究報告)

このことから大量に汗を出すには、

  • 皮膚にある温受容器細胞を刺激する
  • 意識的に「暑い」と思う
  • 足や手を動かして体内発熱を増やす

などの事を入浴中すると、効果的に発汗量が増えることが解ります。

■ 発汗の効果

人が1日にかく汗の量は、500mlのペットボトルで3本分の汗をかいています。この他に、尿としても水分を排泄していますから、1日に約2リットルの水分量が排出されています。(1日の水分補給量の根拠)

汗は血液中の水分を分離し、汗腺と呼ばれる器官から体外へ分泌されるのですが、この時に血液中にある有害物質も一緒に分離して排出しています。

いわゆるデトックス作用も行っているのです。

ですから、汗を大量に出すということはデトックス効果が大きいということでもあります。

また、食事により摂取したエネルギーの75%が体温保つために消費されていますので、発汗作用を大きくすることはこのエネルギー消費を増大させる効果もあります。

例えば、夏場に起こりがちな「夏痩せ」や「夏バテ」は、暑さから体温調節中枢が働き胃腸の機能が低下して起こる食欲減退と発汗によるエネルギー消費が増大することで起こります。

逆に冬場の「冬太り」は、寒いので発汗作用が起こらずエネルギー消費が減ることと、体内の代謝で発熱して体温維持する必要があることから高カロリーの食事を取りすぎる(選択的食欲)ことで太ってしまいます。

このように、発汗と体重には大きな関係があり、発汗作用を上手に利用することで、ダイエット効果も期待できます。

発汗とは皮膚の血流が増大することでもありますので、以下の効果が期待できます。

▼ 皮膚の毛細血管の拡大

継続的または断続的に繰り返し発汗を起こすと、皮膚の隅々まで皮膚温度の調整を行おうと毛細血管が拡張してきます。

これにより、皮膚の肌細胞全体に栄養素が行き渡るようになり、代謝も活発になり健康な皮膚を維持できるようになります。また、毛細血管が増えて血流が全体に行き渡ることは、免疫機能(白血球が行き渡る)が高まることも見逃せない効果です。

発汗は、毛穴などに多く存在する汗腺(エクリン腺(小汗腺))から水分が分泌されますが、これに伴い肌細胞の水分調節も必要となるため、肌の保湿機能も改善されますので、敏感肌や乾燥肌の肌体質の改善にも繋がります。

▼ 発汗効果のまとめ

このように、発汗を上手に利用すると様々な効果を得ることが出来ますので、入浴時には出来るだけ汗をかく入浴方法を実践すると、美容と健康に役立ちますね。

(発汗による主な効果)

  • デトックス効果
  • ダイエット効果
  • 美容効果(肌代謝、肌バリアと保湿)
  • 健康維持と促進
  • 免疫機能の向上

つまり、人の身体は四季を問わず汗をかいた方が良いということですね。

■ 入浴で汗をより多く出す方法

汗をかくことは悪いことではありません、むしろ健康維持する上で必要なことなのです。

では、入浴中に効率的に汗をかくにはどうすれば良いのでしょう。

その方法を以下に紹介します。

半身浴

まず、半身浴という入浴方法をご存知でしょうか?

ここでは、半身浴をオススメしているわけではありませんが、確かに半身浴は効果的と言えます。

ですが、多くの人が紹介している半身浴の内容には、疑問があるのも事実です。

▼ 「お湯の温度は38度~40度と低めが良い」は間違い!

半身浴の方法で多くの方が言っている「お湯の温度は38度~40度と低めの温度が良い!」と言う内容があります。

その理由として、

  • お湯が熱すぎると身体の表面しか温まらない!
  • ぬるい方が身体の芯まで温まる!

などを多くの方がその理由としていますが、本当にそうなのでしょうか?

実はこれは間違いです!!

本当の理由は、

浴槽に長い時間入る為

体温以上の温度に出来るだけ長く浸かるために、苦痛とならない低めの温度が良いということです。

むしろ温まりにくく、汗をかきにくいのが本当のところ。最悪は湯冷めして風邪を引くこともあるでしょう。

お湯で皮膚表面で温められた血液は、静脈に入り身体を巡り心臓へ戻ります。この間に周りの組織へ熱を伝えながら最終的には体温と同じ温度に戻ります。

なので、身体の芯の温まり方は油温が高い方が短時間で温まります

発汗量は体温上昇が高いほど多くなりますから、「ぬるい方が良い」というのは間違いということで、あくまでも長く浸かることを目的とした方法です。

更にもう一つの理由があります!

湯温が高いと急激な血圧上昇をすることがありますので、この点を考慮した上での安全処置でもあります。

この血圧上昇は発汗作用のために起きる反応で、血管が拡張するよりも先に血流を増やそうと心臓の動きが強くなる反応が先に起きるものです。(血管が拡張すれば極端な血圧上昇は起こらない)

ですから、血管の老化や動脈効果が起きている人は、血管の拡張反応が遅れるので注意が必要ですね。

つまりこの場合、温度が重要なのではなく、急激な皮膚温度の変化を与えることが問題となるわけです。

▼ 正しい入浴方法は>

湯温を下げる

温度が高い場合には、少し水を入れて温度を下げたお湯を何度か身体にかけ流しをして、身体を慣らしてから浴槽に入るようにすれば、急激な血圧上昇や上昇幅を低く抑えることができます。

また、最初に浴槽へ入る時の湯温は低めにしておき、後から徐々に温度を上げるのも良い方法と言えます。

このように血圧上昇に注意した入浴方法を行えば、むしろ熱めの温度の方がより芯まで温度上昇しますから発汗量は多くなります。

▼ 描いた汗はこまめに拭き取ろう

半身浴で、「浴槽に入る前にかけ流しをして入りましょう」と言う人がいます。

間違いでは無いのでが、大事なことが抜けているので補足しておきますね。

汗は気化熱を利用して体温上昇を下げようとする反応です。

ですから、入浴前にかけ流しをして身体を慣らしておく意味では、前節の理由から正しいのですが、半身浴の場合は、濡れた上半身は拭き取る必要があります。

理由は皮膚表面の温度が気化熱で下がってしますからです。言うまでのなく皮膚温度が下がれば発汗量は下がります。

加えて低めの温度設定では、血流温度も上がりにくいので、なかなか発汗することはできません。

暑いのを我慢するのではなく、寒いのを我慢しなければならなくなりますから、必ずかけ流しお湯や発汗した汗は乾いたタオルで拭き取るにしましょう。

また、肌が濡れた状態のままでは汗の分泌量が低下します。乾いて温度上昇するので発汗反応が起きることを理解しておきましょう。

濡れていると、後からの汗分泌の妨げになりますので、より多くの汗を出すにはこまめに拭き取るようにしましょう。

■ 汗が良く出る入浴方法まとめ

以下の方法(順序)で半身浴をすると、短時間により多くの汗を出す事ができます。

是非試して見てください。

  1. 湯温は高めの方が良い
  2. 入浴前にタオルで肌を軽く刺激しておく
  3. 少し低い温度のお湯でかけ流し、身体を十分慣らしてからお湯につかる
  4. お湯に入る時は静かにゆっくり入りましょう
  5. 肩までつかり温まりましょう(暑いと思うようにする)
  6. 足や腕を良く揉みほぐしてリラックスしましょう。
  7. よく温まったら浴槽から出て、全身を良く拭き取ります。
  8. 再び半身浴の状態で浴槽に入り、汗が出てきたらこまめに拭き取りしましょう。

このようにすると、半身浴の状態から5分もすると、かなりの汗が吹き出してきます。

(入浴前と入浴後の水分補給は忘れすに行いましょうね)

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