50代から骨密度を測定する前に注意すること知っておくこととは!

身体全体の骨は、5年~7年で全ての骨が生まれ変わります。

古い骨は破骨細胞により分解され、骨芽細胞により新しく骨が作られているのですが、通常はこれら破骨細胞と骨芽細胞の働きはある程度の均衡を保っています。

しかし加齢による骨芽細胞の衰えや食生活の偏りから、気付かないうちに骨密度が低下していた!! なんてケースが増えているのです。

ですから、50歳を超えたら毎年1回は骨密度の検査を受けるようにしましょう。

骨密度は短期間に変化するものではありません。

年に1回は骨密度の検査を行い、異常がない場合でも骨密度の低下度合いを知ることで、下の表の年齢別平均と見比べれば、将来の骨密度の値を予測することができます。

もし、初めて骨密度測定した値が平均値よりも低い場合や、異常ではないが前年度よりも極端に低い場合などは、早めに対処することができます。

骨密度の低下は自分では気付かないものなので、毎年骨密度検査を受けることで骨の健康維持に繋がります。

骨密度の検査はどうすれば受けられる?注意すべき点はあるの?

通常、骨密度の測定は整形外科で受けることができますが、女性の更年期に多いホルモン分泌の変化など、骨密度に不安がある場合には婦人科でも検査することができます。

但し、測定方法を事前に確認しておいた方が良いですね。

というもの、骨密度検査は以下の3つの方法があり、より精密に知っておいた方が将来の低下予測が明確になります。

骨密度測定には、いろいろな方法がある
  1. QUS法(超音波法)
    ..カカトやスネに超音波をあてて測定します。
  2. MD法(レントゲン撮影法)
    ..手の甲(人差し指の付け根付近)をレントゲン撮影し、骨の影の濃さで判断します。
  3. DXA法(デキサ法)
    ..大腿骨の大腿骨頸部や股関節などの骨に、2種類のX線をあてて測定します。

MD法は目視による判定ですし、QUS法は誤差が大きいという特徴があるため、かなり骨密度が低下していないと、異常判定することはできません。つまり、骨粗鬆症の疑いがあるかどうかの検査と理解すれば良いでしょう。

もし骨粗鬆症の疑いがあれば、正確な骨密度の値を知るために、結局はDAX法による骨密度検査を行うこととなり、費用も余計にかかってしまいます。

ですから、最初からDXA法による骨密度測定を受ける方が無難ですね。

何故ならば、異常がない場合でも、自分の骨密度が標準的なのかどうかを数値的に知っておけば、将来の骨密度低下予測をより正確に把握しておくことができます。

なので、まづは予約する前に測定方法を確認しておくことが重要なポイントですね!

測定値は測定機の機種により値が異なる!

現在、骨密度を測定する測定機は多様に存在します。

DXA法による測定機も同様で、代表的な機種としては以下のような機種があり(表1)、各医療機関で使用されている機種が異なります。また、測定機により測定値が異なります。

骨密度測定を予約確定する前に

ですから、骨密度を測定する場合は毎年必ず同じ医療機関で測定しないと経年変化を正確に判断することができません。

更に下の表1からも分かるように、機種により測定部位が限定されます。

例えば、前年は腰椎で今回が大腿骨頸部などの場合は、1年間の変化量を判断することは難しくなります。

重要なことは、1年間の変化量と自分の骨密度が年齢的平均に対してどうなのかということです。
このことを考慮して、どの医療機関にするか判断しなければなりません。
なので、ただ骨密度を測定するのではなく、予約を確定する前にDXA法であるかどうかと、どこの部位による骨密度の評価をしているかを事前確認するようにしましょう。

<表1>   機種別測定可能部位

機種 腰 椎(L1~L4) 腰 椎(L2~L4) 大腿骨頸部 Total hip 橈 骨 第二中手骨 製造メーカー
QDR 東洋メディック(株)
DPX GEヘルスケア
DCS-600 日立アロカメディカル
DCS-900 日立アロカメディカル
XR キヤノンライフケア
XCT-960 キヤノンライフケア
pDXA キヤノンライフケア
DTX-200 東洋メディック(株)

 

<考察>同じ部位を測定し、その値が機種により異なるのは如何なものかと思います。
医療機器の製造は薬事法により国の許可が必要で、骨密度の測定機に於いても例外ではありません。
そして、その安全面や測定精度に於いても医薬品医療機器等法により審査を受けているはずです。
だとするならば、同じ部位で機種により測定値が異なるという状況は、測定精度の項目は管理されていないのだろうかと疑問に思ってしまいます。
例えば、同じ部位を同一の測定機で繰り返し測定した場合の「繰り返し精度」や、同一部位を同じ機種の異なる測定機で測定した場合の「互換精度」などが管理されているのかどうかについいてです。
これは、年齢別の平均値がどの機種のどの機械で決定されたのかという点が問題となることでしょう。

つまり、骨粗鬆症の疑いがあるかどうかの判断と、次に大雑把に平均的な値なのかということで、最終的には、経年変化をみて骨密度を判断していくということを理解しておきましょう。

そのために、自分の骨密度が心配の場合は、上記の「骨密度測定を予約確定する前に」の内容が重要となります。

費用はどのくらい

骨密度の検査といっても、費用はどれくらいかかるのでしょう!?

ということで、DXA法をお勧めしていますので、以下に費用を掲載します。

これは、あくまでも平均的な金額で、保険の種類や病院により多少の誤差はあります。

DXA法による検査での費用(目安)
検査内容 全額自費 3割負担 1割負担
前腕  1,400円   420円  140円
腰椎  3,600円  1,080円  360円
腰椎と大腿骨  4,500円  1,350円  450円

初診の場合には、上記の他に初診料がかかります。

例えば、初診料は保険点数が270点でうので、3割負担の保険の場合は810円が別途加算されます。

どの部分を測定するかにより料金は異なりますが、骨密度の低下が進行して骨粗鬆症となり、寝たきりのリスクを考えると大腿骨の検査を受けることをお勧めします。

また、総合病院などの大きな病院へ紹介状を持たずに行くと、特別料金がかかるので注意しましょう。

人間ドッグでも骨密度検査を受けることができますが、オプション設定となっていますので、事前の申し込みが必要で、概ね上記による個別の検査よりは割安のようです。

この場合にも測定方法を予め確認してから申し込みする方が良いですね。

何故ならば、ただ申込みだけだとDXA法ではなく、MD法による測定の場合が多いからです。

尚、現在では個別検査の場合は、DXA法による検査方法が標準的になっていますので、それ以外の測定方法を行っている場合は避ける方が良いかも知れません。

年齢別骨密度の平均値

ここではGEヘルスケア・ジャパン株式会社の機種がDPXの場合の測定値平均を掲載します。

前述のように、機種が異なると測定値はことなり、測定部位が異なると測定値は違ってきます。

尚、機種が異なる場合でも年齢別の平均値が出されていますので、初診段階で必ず貰っておくようにしましょう。

○骨密度 女性平均

※ BMD値を参照(BMD=1cm2当たりのカルシウム量)

(腰椎L2~L4) (大腿骨頸部)
年齢 BMD値 BMD値
20-24    309  1.163    201  0.967
25-29    498  1.150    239  0.886
30-34  1006  1.169    487  0.886
35-39  1545  1.183    744  0.874
40-44  2678  1.191  1389  0.885
45-49  2964  1.158  1518  0.879
50-54  4751  1.089  2743  0.843
55-59  7005  0.995  3865  0.789
60-64  7309  0.932  4310  0.752
65-69  7241  0.895  4634  0.719
70-74  7271  0.855  5491  0.677
75-79  5899  0.832  4927  0.645
80-84  3215  0.803  2992  0.620
85-  1721  0.754  1865  0.569

○骨密度 男性平均

女性の場合と同様です。

まとめ

上記の平均値で骨が折れやすいかどうかということについては、骨密度だけでは評価差出来ないとし、骨の強度は、70%が骨密度で30%が骨質により決まるという考え方が一般的です。(※1参照)

つまり骨密度だけではなく、骨質も無視できないということで、より質の良い骨作りを目指さなければなりません。

骨粗鬆症の疑いがあると診断された場合は、医師の判断処方による薬剤の服用が最も効果的です。

しかし、これには長期の服用が必要で、とても時間がかかります。

ですから、日頃から骨密度を下げないように注意しておく必要があり、50代や60代の方は特に意識して、自分の骨強度について関心を持つようにしましょう。

  • 乳製品(牛乳を除く)・青魚・野菜などバランスの良い食事を心がけること。
  • カルシュウムの吸収には特にビタミンDが必要で、体内でビタミンDの合成には日光浴が10分以上必要です。
  • 骨の形成促進しには運動が必要で、骨に負荷や振動を与えるとカルシュウム吸着を良くします。
  • 著しい骨密度低下の場合は医師の指導の元で、内服治療が必要です。

骨密度に関する内容は以下の記事も参考にしてください。

骨密度を上げるには驚きの3つの新手法があった!

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