間質性膀胱炎の治療方法について

間質性膀胱炎の確たる発症原因は明らかになっていません。

この症状は、膀胱壁の内側の粘膜に炎症が起きて筋肉が萎縮する病気で、主な症状といては次ような症状が現れます。

  • 尿がが貯まると下腹部が痛みを感じる
  • トイレに行く回数が極端にも多くなる

などの症状が現れた場合は速やかに医師の診察が必要です。

■ 治療内容

この病気は抗生物質の投与では効果がなく、以下の内容が性別や年齢及び症状に合わせて治療が行われます。

●食事療法

魚・肉・豆・穀類・卵黄などの酸性食品を減らすようにすると良い。また、コーヒー、紅茶、炭酸飲料、アルコール、香辛料等などの利尿作用のあるものは避ける必要があり、症状が緩和する場合もある。

●内服治療

短時間の間隔で尿意を感じることから睡眠の妨げとなり、入眠障害や不眠症へ関連も否定できない。また、うつ症状の誘発に繋がる恐れもあり、症状が確認できた場合は以下の薬剤が処方されます。

薬剤 抗うつ剤 : イミプラミン、アミトリプチン、選択的セロトニン再摂取抑制剤など。
効果 慢性的な症状による睡眠不足、不安の改善を計る。

極稀にアレルギー症状を伴う場合もあり、この症状がある場合には以下の薬剤が処方されます。

薬剤 抗ヒスタミン剤 : ヒドロキシジン・パモエイト(H1レセプター阻害剤)など。
効果 アレルギー症状を伴う患者に使用されます。ヒスタミンは肥満細胞より遊離し、痛みの惹起や血管拡張作用があります。これを抑えることにより症状の軽減がはかれると考えられています。しかし単独投与での効果は低く、また効果発現までに2~3ヶ月かかるといわれてます。

過度なアレルギー症状や痛みを伴う場合

薬剤 抗アレルギー剤 : トシル酸スプラタスト
効果 間質性膀胱炎に対する有効性が報告されている薬剤で、サイトカインの産生を抑制して炎症を抑える。水圧拡張療法との併用される場合が多い。

●水圧拡張療法

全身又は腰椎麻酔により行われる。

内視鏡観察と同時に生理食塩水を約80㎝水柱により尿道からで注入し、膀胱を膨らませて一定時間(3~5分)保持します。

内視鏡観察により、膀胱粘膜の点状出血や潰瘍を観察を行い、これらが確認できる場合は速やかに生理食塩水を排出します。

この療法を行うことで、炎症によって繊維化して萎縮した膀胱を拡張することにより、膀胱容量の回復を促します。

効果 約60%程度の割合で症状の改善がありますが、その後1年以内に再び症状が現ることがあり、再発までの機関が短い場合はこの場合は他の内服薬を併用します。再発までの期間が長い場合は医師の判断により、再度水圧拡張を行われます。

●膀胱内注入療法

膀胱内へ薬剤を注入する療法で、主に以下の薬剤が使用されます。

○ DMSO (Dimethyl sulfoxide) 注入

抗炎症作用、鎮痛、筋弛緩、肥満細胞の脱顆粒、コラーゲン分解などの作用があるとされる療法で、50% DMSOを50ml膀胱へ注入し、10~20分排尿を我慢します。

これを週1回で4~8週間継続し、効果が不十分なときは2週に1回、4~6ヶ月継続します。

症状が再度現れた時には、再注入により効果が期待できます。

効果 :30~40%の症例に効果があります。比較的長期間効果が持続した報告がある。

○ ヘパリン注入

ヘパリンを10mlの生理食塩水に溶かし、膀胱内へ注入する療法で、週3~4回を3~4ヶ月継続します。

この療法は、水圧拡張療法後の改善効果を維持する場合にも行われ場合もあります。

効果 : 抗炎症作用と粘膜表面の保護作用があり、約50%の改善効果が報告されている。

●その他の治療

経皮的電気神経刺激や外科的手術(膀胱拡大術、膀胱摘除と尿路変向術)などがあり、外科的手術をする場合は、萎縮膀胱となった症状に限定さることが多い。

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