便秘解消に酸化マグネシウムの効果と安全性について

便秘薬

一般的に副作用が少ないと言われている、酸化マグネシウム系便秘薬について、その効果と安全性について紹介します。

便秘薬の主要成分である酸化マグネシウム製剤を飲んだあとで、血圧低下などの高マグネシウム血症を起して死亡したよの報告が2012年以降で数件あります。(医薬品医療機器総合機構の発表)

報告内容によると、確たる因果関係は確認出来ないものの、注意が必要とのことです。

酸化マグネシウムを含む市販便秘薬には様々な種類があるので、服用する際には、それぞれの特性や使用上の注意事項を十分に理解しておく必要があります。

■ 酸化マグネシウムの便秘改善効果

便秘が慢性化かする主な原因として、便の水分不足があります。

大腸内にある便の水分が不足すると、便が硬くなるために排便しにくくなります。

硬くなるだけではなく、水分が不足した分だけ便の容積が小さくなり、大腸を十分に刺激しなくなります。

大腸への刺激が少ないので、腸の蠕動運動が起きずに便はその位置へ停滞します。

停滞中も便は、大腸から水分を吸収され続けて更に硬くなり、固着状態へと変化していきます。

こうなると、益々、排便しにくくなるという悪循環に陥り、これが便秘の主な原因です。

便の水分不足を解消するには、水分を補給すれば良いのですが、便秘が慢性的になっている場合は、水を飲んでも効果はありません。

固着状態にある便は水分の吸収が悪く、補給した水分はそのまま大腸に吸収されてしますので、便が柔らかく膨張することは無いからです。

そこで、酸化マグネシウムの作用を利用するのですが、もともと体内にも存在する酸化マグネシウムは無害とされていますが、使用する上で十分な注意が必要でもあります。(下記の安全性を参照)

酸化マグネシウムは、体内を通過する際に水分を吸収する性質があります。更に吸収した水分は、腸壁から吸収されることはありません。

ですから、そのまま水分を保持したまま便と混じり、結果的に便の容積を増やすと同時に便を柔らかくする働きをします。

便の容積が増えるので、腸壁を刺激して排便を促すという働きをします。

また、酸化マグネシウムには、胃酸の分泌を抑える作用もあり、胃炎や胃潰瘍(いかいよう)の治療にも役立ちます。

■ 酸化マグネシウム系便秘薬の安全性について

酸化マグネシウムは、ミネラルの一種で体内にも存在し、生命維持には必要な成分で毒性はありません。

ですから、目立った副作用が起きない成分と言えますが、心臓病や腎臓機能が低下している場合は別です。

多量や長期の服用は、心臓に悪影響を及ぼす他、心臓で分離しにくい成分でもあるので、体内に蓄積してしまう恐れがあります。

体内のマグネシウム濃度が高くなると、高マグネシウム血症になり、吐き気、嘔吐、異常な血圧低下による意識生涯などのリスクが高くなります。

また、飲み合わせで注意しなければならないのがカルシウムで、危険性が指摘されています。

例えば、近年、何かと問題の多い牛乳ですが、牛乳と一緒摂取を継続すると、「ミルク・アルカリ症候群」の発症リスクが高まります。

以上の事から、酸化マグネシウム系の便秘薬を利用する場合には十分な注意が必要で、不用意な継続利用は絶対に避けるべきです。

また、心臓病や腎臓病の方は医師に相談するようにし、安易な利用は避けるべき便秘薬と理解しておきましょう。

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