サルコペニア肥満の恐ろしいリスクの予防とは!

痩せているのに肥満??

ご存知ですか、肥満は太っている人だけの問題ではないということを!

近年、問題視され始めている新たな肥満...それは、「サルコペニア肥満」と呼ばれています。

サルコペニア肥満とは、筋肉が少なくなり、全身が脂肪だらけになってしまう状態のこと。

更に、骨密度が低下して骨折しやすくなる状態!

 

太もも脂肪比較

標準の人とと比較すると、白く映った脂肪の部分が圧倒的に多いことがわかります。

この新型肥満、知らないではすまされません。何故ならば、恐ろしいリスクを伴うからです。

サルコペニア肥満は通常の肥満と比べ、、糖尿病など生活習慣病、更に高血圧、骨折、寝たきり状態になるリスクが大幅に高くなるなど、とても危険な肥満なのです。

更に恐ろしいのは、体の内部で症状が進行するため、見た目体重は変化はなく気付かないうちに状態がどんどん悪化して体内が蝕まれてしまうことです。

サルコペニア肥満と診断された、56歳の女性

“痩せて見える人こそ良く考えて、これから先は行動した方がいいよ!”
と医師から言われた。

もう本当にビックリで,ショック以外の何者でもないという感じでした!

今や40歳以上では、4人に1人が肥満者もしくはその予備軍とされ、知らぬ間に広がっているサルコペニア肥満なのです。

■ その危険性について、専門家の指摘

筑波大学人間総合化学研究科 久野真譜也教授

サルコペニア肥満は、若者から高齢者まで幅広くなる可能性があり、特に女性の人ほどなりやすいということがわかってきています。
間違ったダイエットをすると、かえってサルコペニア肥満になりやすい。

食事制限によるダイエットの危険性について指摘をしています。

■ サルコペニア肥満の名前

ギリシャ語で

(サルコ=筋肉 ペニア=減少)+ 肥満

筋肉の量が減り、体の運動機能が低下した状態に肥満が加わったもので、新しいタイプの肥満症のことです。

サルコペニア肥満は、体重や外見に全く変化がなく、自覚症状がないまま進行するのでメタボとは違うタイプの肥満と考えやすいのですが、実はメタボもありながら更にサルコペニア肥満が進むという、二つのリスクがあるために、メタボより危険な状態なのです。

 

筋肉量比較

上の画像で、白いところがが脂肪で、黒いところが筋肉です。

右側の健康な人は、筋肉が多くて回りを薄く脂肪が囲んでいる状態に対し、サルコペニア肥満の人霜降りで美味しそう思うくらいの脂肪がついて、筋肉の量が極端に減っています。

■ だれでもサルコペニア肥満になる可能性がある!

サルコペニア肥満は、筋肉が脂肪に変わるのではなく、筋肉が減り脂肪が増えるのです。

実は、だれでも20代をピークに30代で急激に減少し、40代からは毎年1%づつ筋肉が減少するとされています。
言い換えるとサルコペニアが始まっているのですが、これは加齢によりしょうがないことです。
問題はここからで、筋肉が減ると代謝が下がり、その分、脂肪が着きやすくなるということです。

たとえば、20代と50代で同じ体型だと言う人はサルコペニア肥満の可能性が高いのです。
何故ならば、筋肉は必ず減っているわけですから、その分、脂肪が増えているので体型が変わらないということになります。
見た目が変わらないが、中身が筋肉なのか脂肪なのかで大きく変わっている可能性があるわけです。

■ サルコペニアのリスクとは!

リスクのグラフ

上の図で示すように、サルコペニア肥満になると健康な人に対してさまざまなリスクが高くなります。

  • 糖尿病になるリスクは  19倍
  • 高血圧になるリスク  2.3倍
  • 血糖値の上昇具合    19倍
  • 骨密度が低下して転倒、骨折、寝たきりなども格段に起こり易くなります。

普通の肥満の人の血糖値の上がり易さが13倍に対して、サルコペニア肥満になると19倍と衝撃的な高い値になります。
その理由は、やはり筋肉量の減少にあります。
代謝が極端に悪いために、絶えず血糖値が高い状態にあり、糖尿病の発症リスクが格段に高い状態にあることが大きな特徴となっています。

更には、若いうちからサルコペニアが進行していると、閉経後の女性では急激に骨密度が低下することがわかっていて、ちょっとしたことで直ぐに骨折してしまいます。(骨密度の低下を防ぐ3つの方法

このようにサルコペニア肥満とは、とても恐ろしい病気なのです。

■ サルコペニア肥満のメカニズム

 

メカニズム

上の図で示すようように、サルコペニア肥満のメカニズムは次のようになります。

  1. 筋肉は心臓へ血液を送り込むポンプ機能の他に、血液中の糖や脂質を消費します。
  2. 加齢と運動不足で、筋肉が痩せると糖や脂肪の消費量が減少します。
  3. 消費量が減った分が脂肪として蓄積され、サルコペニア肥満となる

という流れなのですが、たとえば食事だけでダイエットをして(運動をせずに)3kgやせたとします。
この3kgは、筋肉と脂肪を合わせて3kg減っているのです。
これはかなり筋肉を減らしているので、サルコペニアを進めているということになります。

実は、食事制限だけでダイエットをすると、太りやすくなる体質へ進めているということで、逆に筋肉を増やすことは、ある程度食べても太らない体質になるということです。
ですから、食事制限のダイエットを行う場合は、筋トレがいかに必要であるかがわかります。

 

加齢による筋肉量減少変化

また、まだ20代だから大丈夫と思ってはいけません。
何故ならば、40代から年1%の割合で筋肉が減少することは前に説明しましたが、20代から筋肉を減少させると骨密度が減少することも解っていて、サルコペニアのリスク合わせて骨折や転倒のリスク、あるいわ70代から寝たきりになってしまう可能性を大きくしてしまうのです。
なので、食事制限が一番危険なわけです。

更に、現在では寿命が延びています。
女性の平均寿命は86歳ですので、上のグラフより更に下がることになります。
まして、20代から筋肉量を減らしてしまえば更に寝たきりになるリスクは高まります。

■ サルコペニア肥満の危険度チェック

  • 片足だけで椅子から立つことできますか?
  • 片足で立ったまま靴下をはけますか?
  • 片足だけで、1分間立っていられますか?

これらの1つでも出来ないと、もう完全に要注意で予備群かもしれません!

実は、寝たきりの6割は運動で防ぐことができ、更に筋肉は若返りが可能です。
ですから、すこしづつ運動をして筋肉をつけることが、如何に大事であるかということです。

70代の女性が4年間運動した結果、筋肉量が増えて脂肪が減ったという例もあります。
食事制限によるダイエットをする場合は、サルコペニア肥満のリスクを充分に理解した上で、筋肉を落とさないように運動も合わせて行うように心がけましょう。

* 筋肉を落とさない為に

“階段生活”1ヵ月で太ももの筋肉量7%増” 7歳も若返る!  (参考になります)

ドクター・フトレマックス

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