ビタミンB12と葉酸サプリメントは危険!?

慎重に選ぶ

多様なライフスタイルがある現代社会では、健康維持や美容目的からサプリメントの需要が拡大し続けています。

利用の手軽さに加え、妊活サポート・体内機能のバランスを整えるなど美容目的も含めるととても多くのサプリメントが販売されています。

そんな中、サプリメントを利用する上で知っておかなければならい重要な内容を紹介します。

今回はノルウェーの研究者らにより報告され、米国医師会(JAMA)雑誌に掲載された内容で、ビタミンB12と葉酸を一緒に摂取し続けると癌の発生率が高まるという報告についてです。

○ ビタミンB12と葉酸の同時接種は癌の発生率を高める!?

過去の多くの研究者の研究発表から、野菜や果物を中心とした食事は癌の発生リスクを抑えることが示されています。

一方、サプリメント等から特定の成分を経口摂取した場合に於いては、癌発生の予防効果については確認されていません。

しかし例外もあり、点滴によるビタミンDの大量投与については大腸腺腫や膵臓癌の他、乳癌についても発症をある程度抑制すると考えられています。
また同様にビタミンCの大量投与の場合も癌を抑制する効果が確認されており、今日では癌治療の方法の一つとして点滴投与や注射投与が行われています。

逆に、ビタミン補助剤としてベータカロチン、ビタミンA、ビタミンEの投与は、時として脂肪率を高める可能性があることも報告されています。

さてこの項の本題ですが、葉酸及びビタミンB12のそれぞれ単一成分では、癌発生のリスク増大との関連性は確認されていませんが、両方の成分を同時に摂取し続けた場合において、がん発生のリスクが増大する報告がされています。

このことは、サプリメントを選ぶ時の必須条件の一つとして覚えておきましょう。
つまり、両方の成分を含むサプリメントは慎重にならなければなりません。

○ 米国医師会雑誌に掲載された内容

本試験では、2件の別々のランダム化試験に参加している虚血性心疾患患者6,836人に対する葉酸とビタミンB12補給の効果を評価したもの。

患者をランダム化し以下のいずれかを継続して38カ月間投与し、投与完了後も含め 6年半の観察をおこなった。

Aグループ:葉酸とビタミンB12およびビタミンB6
Bグループ:葉酸とビタミンB12
Cグループ:ビタミンB6単独
Dグループ:プラセボ

結果を以下のようにまとめている。

1, Bグループでは 10パーセントの癌発生が確認されたのに対し、Dグループでは 8.4パーセントであった
2, Bグループでは癌による死亡率が 4パーセントであったのに対し、Dグループではに 2.9パーセントであった
3, Bグループでは何らかの理由での死亡率が 16.1パーセントであったのに対し、Dグループでは 13.8パーセントであった
4, ビタミンB6のみ投与の Cグループでは、副作用は認められなかった
5, 全体としてがん発生率の上昇を示した主だったものは肺癌であった
6, 発生時は増大した癌は血液腫瘍、大腸癌、前立腺癌であった

以上の内容が報告されています。

関連資料 : http://www.medicalonline.jp/news.php?t=review&m=circulation&date=200912&file=20091207-JAMA-302-2119-J.csv

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